食の安全とは、牛やスタッフにとっての安全な環境があってこそ。牛たちが示す小さなサインに気づくこと、スタッフが安心して働ける環境を整えること、そのすべてが真のおいしさに繋がるのです。
牛の健康管理のため、専属の獣医が毎日牧場に往診しています。午前は繁殖の第2牧場、午後は肥育の第1牧場と、治療・検診を実施。牛の体温や心音、呼吸数をチェックし、病状によって点滴や注射、投薬などで処置をします。治療の適格性に加え、スタッフが牛の健康状態をきちんと把握し、小さな変化にも気づくことで大病を免れることも。二者の綿密な連携が牛の健康を支えています。
あらゆる病原体を牧場内に持ち込ませないために、さまざまな衛生管理を徹底しています。踏み込み消毒槽での履物の消毒のほか、牧場内に入る車両の消毒、衛生管理区域の立入時の記録表などを厳守し、環境の安全性を保持しています。また、牛舎の寝床も10ヶ月前後と短いスパンで床替えを行うことで、衛生的かつ快適な空間を整えています。
和牛は比較的温厚な性格といえども、出荷前の牛は800kg前後にまで成長するため、牛を移動させる作業一つとっても大変です。そこで、尾崎牧場ではベテランスタッフが、牛の生態をはじめ、ロープの結び方、牛への安全な接し方などを新入社員にイチから丁寧に指導。生き物を相手にする仕事は、少しの油断が命取りになることも。全スタッフが一丸となり、安全を第一に考えた牧場運営を行います。